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2021年08月05日

予算をアップさせずに高性能な住まいを建てるためには?

東日本大震災以降、地震は決して他人事じゃないようになりましたし
住宅業界では、耐震によりいっそう配慮しつつ
家づくりを行うようになりました。


もちろん弊社でも、地震に強い家を意識しながら
間取プランの提案をさせていただけるようにしていますし
使用する材料などにも配慮するようにしています。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


例えば、上からかかる荷重を減らすために
可能な限り平屋の住まいを提案させていただくようにしていますし
敷地的に平屋が無理な場合でも、2階部分を限りなく少なくし
1階部分を広くした住まいを提案させていただくようにしています。
またバランスのいい間取になるよう配慮していますし
屋根や外壁に使う材料なども、軽量のモノを使用するようにしています。


ですが、2016年に熊本で起こった地震より
住宅業界では、さらに地震への意識が変化していくことになりそうです。


というのも・・・


今回の熊本の地震は、阪神大震災や東日本大震災と異なり
震度7クラスの大規模な地震が2回も起こったことで
耐震等級2を取得している建物が倒壊したり
大手有名ハウスメーカーの家も倒壊してしまっている
という状況が起こっているからです。


つまり、阪神大震災では火災、東日本大震災では津波によって
多くの家屋が被害を受けたのに対し
今回の熊本では、純粋に地震によって
本来地震に強いであろうはずの家までもが
被害を受けたということなんですよね。


この影響を受け、耐震等級そのもの見直されることになるかもしれませんし
耐震だけじゃなく、制震への意識がより強まることになりそうです。
となると、建築コストがさらにアップすることになります。
(制震テープを施工すれば1軒につき数十万円かかりますし
制震ダンパだともっとコストがかかりますからね)


またそれに加えて、先日もお伝えさせていただきましたが
家から排出される二酸化炭素を減らすための取り組みとして
住宅のゼロエネルギー化がいよいよ現実味を帯びてきつつあり
そうなると、断熱性能の強化や太陽光発電の設置なども義務化され
数年前に普通に建てられていた家に比べると
建築コストが数百万円アップすることになります。


つまり、家づくりのコストは数年前と比較しても
遥かに高くなってきているということなんですよね。
確かに、太陽光発電を設置すれば10年間は光熱費が実質上0円みたいなものですし
断熱と気密性能をアップさせれば、冷暖房効果もアップするので
さらなる節約効果があることは間違いないですが
それでも、初期費用として数百万円もアップすることにはなってしまいます。


ですから、これからの家づくりでは、
根本的な性能アップによる建築コストアップに対して
なんらかの対策をうっていかなければいけません。


だって、収入が年々上がっていくような時代じゃありませんし
たとえ光熱費が安くなるといっても
ローンに大きな負担をかけていくような家づくりをしてしまったら
後から後悔することになりかねませんからね


今回はここまで!!
次回は、将来のために減らすべき2つの固定経費について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!!

2021年08月02日

収納づくりもコストを左右する大きな要因

前回お伝えさせていただいたように
家は出来るだけミニマムにつくるべきです。


その最も大きな理由は
もちろん『コスト』なのですが
今回お伝えさせていただく『収納』もまた
いたずらにコストを押し上げてしまう大きな要因となります。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です

”家を建てるなら、収納はたくさんつくりたい・・・”
家を建てる誰もが、間違いなく
このようにお考えになるでしょう。


今暮らしているアパートの収納では
全てがおさまりきらず
部屋に溢れてしまっているでしょうしね・・・


そして、予算が許す限り
出来るだけ多くの収納をつくりたいとお考えになり
その希望を設計士に伝えます。


レ家づくりの落とし穴


しかし、いざプランが出来上がってみると
”あれっ?これだけじゃ足りないんじゃないか?”
と感じてしまいます。


プリントアウトされた間取図を
ひたすら上から見てしまうと
99.9999%収納が少ないような気がしてしまうからです。
そして、その不安を打ち消すために
床面積を広げることによって
収納の分量を増やそうとします。
結果、それに連動して家のコストが
どんどん膨れ上がっていってしまいます。


レ収納の正しい考え方


このように、収納を『床面積』で判断してしまうと
それに連動してコストが上がってしまうことになるのですが
しかし、それに比例して
より多くのモノが置けるようになるわけではありません。


ましてや、動線をよりに短くし利便性を高めるために
『通り抜け動線』にされる方がいらっしゃいますが
通り抜けることが出来るということは
イコール『廊下』がそこに出来るということであり
そのスペースを収納として使えなくなるため
床面積とコストは増えたものの
収納量は増えないどころか減ってしまう・・・
なんてことになってしまいます。


では、そうすればいいのか?
ということになりますが
この答えは至って簡単で
収納は『壁面積』で考えるということです。


つまり、いかに壁を上手く使ったか?
ということが収納量を大きく左右する要因となるわけですね。


例えば、一般的に天井高は2m40cmありますが
この高さの中に
棚板を2枚しかつけないのと5枚つけたのでは
単純に置ける場所が2倍違ってくることになります。
2枚の場合、3段の収納になるのに対し、
5枚の場合、6段の収納になるからです。


また、リビングダイニングキッチンの周辺に置くものは
細々したモノばかりだと思いますが
これらを管理しやすくしようと思えば
奥行きの深い収納をつくるより
奥行きが浅い収納をつくるべきです。


そして、奥行きを半分にし
逆に横幅を2倍にすれば
全く同じ床面積のまま
つまりコストは全く同じのままで
収納量を4倍にまで増やすことが出来ます。


また、そもそも家の壁の量を多くすることも大切です
つまり、必要がない窓はなくすべきである
ということですね。


家の壁が多くなれば
収納として利用出来る壁が増えます
また、それだけじゃなく
壁が多くなった分、耐震性も高くなるし
窓よりも壁が増えた分、断熱性も気密性も高くなります。


このように壁を上手く使うことを前提とした
収納づくりをすることが出来れば
家のコストを上げることなく
収納がたっぷりあるお家をつくることが出来るだけじゃなく
耐震性にも省エネ性にも優れたお家を
つくることが出来るようになります。


ということで、間取図をずっと眺めて
無駄に床面積とコストを
増やしてしまわないように気を付けながら
家づくりをしていただければと思います。


今回はここまで!!
次回は、予算をアップさせずに高性能な住まいを建てるためにはについて
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!!

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