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2022年08月19日

南向き信者が陥る罠

南向きの土地に家を建てる場合
多くの方がすべての部屋を南向きでつくり
かつその南に大きな窓をつくります。


しかし、この考え方を基本に
家づくりを進めてしまうと
2階建ての家を建てることになり
結果、これが今後の暮らしに
様々な支障をきたしてしまうかもしれないので
今回は、そのことについて
シェアしていきたいと思います。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


例えば、こちらのお家は
南向きの土地に建てたお家なのですが
南面には一切窓をつくっていません
また、土地の広さは50坪なのですが
2階建てではなく平屋です。


GENKAN.jpg


その理由は明白で
南に大きな窓をつくった場合
道路から丸見えになってしまうからです。


単純に、丸見えの中で過ごすのは居心地が悪いし
視線を遮るためにカーテンをつけたらつけたで
丸見えは回避できるものの
今度は、家の中が暗くなったり
風通しが悪くなってしまうだけですからね。


また、すべての部屋を
南向きでつくろうとすれば
2階建てにせざるを得ないのですが
そうなれば、さらに丸見えになる部屋が
増えてしまうだけだし
海が近く風の影響を受けやすい地域では
ただただ耐震性と耐久性を
劣化させる原因となってしまいます。


南からの強風を伴う
台風も一番直撃する土地ですしね。


さらに、南向きの土地に建つ
2階建ての家の多くが
2階にベランダをつくっていますが
ここで洗濯物を干すのって
決して防犯上良いとは言えませんよね?
家族構成や仕事を道行く人たちに
バラしているようなものだからです。


窓から漏れる光で
どこの部屋に居るかまで分かってしまうし
そもそも窓を見ただけで
その部屋が何の部屋かまで
分かってしまうのがこの南向きの土地ですしね。


そんなこんなで
実は一番間取りづくりが難しいのが
この南向きの土地なんですが
この南向きの土地の設計を
さらに難しくさせているのは
せっかく南向きの土地を
買ったにもかかわらず
南に窓をつくらないことに対する抵抗感です。


なので、設計をするにあたって
まずはこのバイアスを外すようにしないと
どうあがいても住み心地に優れたお家を
建てることは出来ないというわけです。


レ住みやすさの鍵は
南向きの部屋と窓をどこにつくるか


こちらのお家は
道路面に窓が全くありませんが
かといって
南向きの窓が全くないわけではありません。


光をたくさん入れたい
リビングダイニングは南向きでつくり
かつ、その南面には大きな窓をつくっています。


ri.jpg


そして、洗濯物も日が当たり
風が通る場所で干せるようになっているし
かつ、道行く人たちから
洗濯物が全く見えないようになっています。


反面、明るくできるのであれば
それが必ずしも南向きじゃなくていい部屋
つまり寝室や子供部屋といった
主な目的が寝ることである部屋などは
全て南以外の方向から採光をとるようにしています。


結果、全ての部屋を1階だけで収めることが出来
耐震性も耐久性も高くなり
かつ、家全体がより使いやすくなったというわけです。


つまり土地の良し悪しを理解した上で
間取りを考えた結果
安全性と居住性が格段にアップしたというわけですね。


ということで
そんなこちらのお家がどうなっているのかについて
さらに詳しくお伝えしていきたいと思います。


今回はここまで!!
次回は快適の定義について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!!

2022年08月17日

窓に対する固定概念

多くの方が
「窓が多い家ほど明るい」
「窓が大きい家ほど明るい」
と考えがちですが
実際は大して相関関係はありません。


理由は、窓をたくさんつくっても
また、窓を大きくしても
そこにカーテンをつけることで
そこから入ってくる光を閉ざしてしまうからです。


他方、窓の数を減らしたとしても
また、それらの窓がそれほど大きくなくても
カーテンがいらない窓さえつくることが出来れば
日中ずっと自然光だけで
過ごすことが出来る家になります。


また、それだけじゃなく
窓が少なくなれば
その分コストカットも出来るし
断熱性と耐震性が高くなり
かつ外壁が汚れる原因が減り
なにより窓掃除の手間を減らすことが出来ます。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


さて今回も
前回に続いて窓のことについて
お伝えしていきたいと思います。


今回は、窓の本数を減らすための
現実的な考え方について、です。


レ部屋に2つ窓は必要なのか?


一般的に寝室や子供部屋には
2ヶ所窓を設置します。
理屈としては
2ヶ所窓があれば風が通るからと
2ヶ所窓がないと
部屋が暗いような気がするからだと思います。


しかし、4面ある部屋の壁のうち
2面に窓をつくってしまった場合
部屋に十分な壁がなくなってしまいます
残りの2面もクローゼットのドアと
部屋への入り口のドアによって
部屋がなくなっているからです。


その結果、家具をどこに置くか
エアコンをどこにつけるか
換気扇をどこにつけるか
コンセントをどこにつけるか
などに頭を悩ますことになります。


つまり、壁が少なくなればなるほど
その後の詳細打ち合わせが
難しくなってしまうというわけですね。


レ2つの解決策

では、この解決策を考えてみましょう。


1つは、部屋を大きくすることです
部屋の面積を広げれば
その分、壁面積も広がるからです。


しかし、この方法は
コストが上がってしまうという
デメリットがあります
仮に、1.5帖広げたとしたら
ざっと45万円ぐらいは
高くなってしまうという感じですね。


そして、もう1つの解決策が
窓の本数を1本にすることです
そうすれば4つの面のうち1つは
全て壁になるからです。


これだけで、ずいぶんと
打ち合わせがしやすくなると思うし
窓が減った分
家のコストを下げることが出来ます。


ただじ、この場合
家の中が暗くなるんじゃないか?
という不安と
風が通らなくなるんじゃないか?
という不安が頭をよぎると思うので
この2つを解決しないといけません。


家の中を暗くしてしまわないためには
カーテンがいらない窓にするということですね。


では、風通しに関しては
どのように考えればいいのでしょう?


これに関しては
窓を開けて換気をする時の状況を
頭に思い浮かべてみてください。

換気をする時
あなたは部屋のドアを
締め切ったままでするでしょうか?
おそらく、室内のドアも全部オープンにして
家全体で風が通るように
換気するのではないでしょうか?


また、四季がある日本では
季節によっては窓だけでは
十分な換気が出来ないことから
24時間換気システムが義務化されており
その結果、窓を開けて換気しなくても
必然的に家の空気が入れ替わるようになっています。


そんなこんなで、風通しに関して
そこまで神経質になる必要はないと思います
っていうかカーテンありきの窓は
基本的に窓が開けられないので
そもそも風通しもクソもないですしね。


レ1つ1つよく考えてみること


このほか、収納にも
本当に窓が必要なのかどうかを
よく考えるべきです。


北以外の方角に窓をつくれば
日光で日焼けしてしまうかもしれないし
窓をつくればその分壁が減ってしまうので
それに連動して収納力も減ってしまうからです。


トイレに関しても
実は、窓がなくても全く問題なりません
トイレには24時間換気システムの
排気が付いていて
そこから家の中の汚い空気や湿気を
外に排出しているからです。


つまり、換気システムさえオンにしておけば
トイレが臭くなることはないということですね


トイレの窓は開けっ放しにしやすいし
開けっ放しにしてしまうと
そこから排気した汚い空気を
再び家の中に入れてしまうかもしれないし
風によって室内のドアが
「バタン・バタン」と閉まるため
静かな夜その音が怖く感じる
なんてこともあり得ますしね(笑)


お風呂に関しても
窓がないとカビが生えやすい
イメージがありますが
ここも24時間ずっと換気しているため
実は窓がなくてもそう問題ありません。


とはいえ、お風呂に関しては
個人的には窓はなくてもいい
と思っているので
わざわざつける必要はないですけどね。


まっ、これらは
あくまでも私個人の意見なので
ほどほどに参考にしてもらえたらと思います。


あくまで大事なことは
カーテンありきの窓をつくらないということ
そしていらない窓はつくらないことなので
その点は覚えておいてくださいね。


今回はここまで!!
次回は南向き信者が陥る罠について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!!

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