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2023年03月15日

建築屋の土地を見る視点

私を含めて建築会社は
基本的に南向きの土地をそれほど良いと
思っていないのですが
その理由は大きく分けると2つあります。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


まず、1つ目の理由が
防犯性とプライバシー性の確保が
とっても難しいからです。


南につくった大きな窓からは
たくさんの光とともに
道行く人たちの視線が入ってきてしまうからです。


また、窓を見ただけで
部屋の配置が全て分かってしまうし
夜になると光が灯っているかどうかで
どこの部屋を使っているかまで
道行く人たち全員から分かっちゃいますからね。


そんなこんなで、丸見えを防ぐために
みんな問答無用でカーテンをするわけですが
そうなれば光が家全体に届きにくくなってしまいます
結果、部屋が薄暗くなり
朝からずっと照明を点灯したまま暮らすことになります。


そして同時にカーテンが開けられない窓は
窓を開けることも出来ないので
風も常時取り込むことが出来ません。


さらに、家を明るくしたいと思う気持ちから
保険的に意味も込めて南以外にも大きめの窓を
たくさんつくる方もいらっしゃいますが
この窓も、結局周りから丸見えになるとしたら
カーテンが必需品となるのでいい解決策だとは言えません。


それどころか窓を不用意に増やしてしまうと
コストアップとともに耐震性と断熱性が劣化してしまうので
むしろやめたほうが良いと思います
窓が増えれば、掃除場所も増えるし
戸締りの心配も増えることになりますしね。


そんなわけで、建築会社は
南向きの土地を前向きにオススメしないというわけです。


レ予算と期間の問題


2つ目の理由が、土地の値段が一番割高だからです
みんな日当たりがいい土地を狙っていますからね
つまり、需要は供給より高いからですね
ゆえ、土地の価格交渉をする余地もありません
定価どころかもっとお金を足してでも
その土地を買いたいと思っている人が
たくさんいるわけですからね。


結果、土地に予算を使い過ぎてしまい
家づくりの予算を大きく圧迫してしまうのですが
それだけにとどまらず
南向きの土地は建築代と外構代も高くつきやすいので
さらに大幅に予算オ―バーしやすくなります。


建築代に関しては
カーテンやシャッターといった
オプション部材に余分にお金がかかるし
外構代に関しては
防犯性とプライバシー性を高めるための
目隠しや植栽や塀に
多額のお金がかかってしまうからです。


また、需要が高いということは
すぐ売れてしまうということでもあるので
土地を即決しないといけません。


となると、その土地には
本当に自分が望む家が建つかどうかを検証できないまま
土地の契約をしないといけなくなります。


かつ、早く不動産屋さんに
土地代の支払いをしないといけないので
必然的に家の打ち合わせ機関もタイトになってしまい
自分が建てる家に後悔しやすくなります。


そんなわけで
個人的には南向きの土地を
前向きに進めたくないというわけです。


前回もお伝えしましたが
土地の日当たりの良し悪しと
家の明るさや快適性との相関関係は
実はそう高いわけではありません。


なので、これから土地探しをする方は
土地の日当たりにこだわることなく
建築屋さんに土地を見てもらいながら
土地選びをしてもらえたらと思います。


今回はここまで!!
次回は家づくりに失敗しないための視点について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!

2023年03月13日

不動産屋と建築屋の領域

土地を決める時は
自分たちだけで判断すべきでもなければ
不動産屋さんに相談すべきでもありません。


というのも、あなたも不動産屋さんも
建築のプロではないため
その土地が予算的にも建築的にも
いい土地かどうかがハッキリと分からないからです。


つまり、土地の良し悪しは
建築とセットで考えないといけないというわけですね。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


では、建築会社に相談しないまま
土地を決めてしまった場合
一体どういうことが起こってしまうのか
具体的にお伝えしていきたいと思います。


レ無茶苦茶予算オーバーする!?


まず、一番みんながやってしまう失敗が
土地にお金を使い過ぎてしまうことです
結果、肝心要の建築の予算が減り
あなた自身も困るし建てる側の建築会社も困ります
あるいは、建築コストも抑えなかったとしたら
住宅ローンにそのしわ寄せが来てしまいます。


ゆえ、家を建てることを決めた時
真っ先に不動産屋に行くのではなく
その前に建築会社に行って
土地にかける予算がいくらなのかと
家にかける予算がいくらなのかを試算してもらった上で
土地探しを始めてもらえたらと思います。


この流れで土地探しを始めた場合
もしかしたらあなたが望んでいるような土地を
買うことが出来なくなるかもしれません
一般的にいい土地だと言われている
「南向きの土地」や「形がいい土地」などです。


しかし、設計とは
『土地は抱える問題を解決する手段』です。


言い換えると、家は土地の環境に合わせて
間取りや外観をつくっていくつものであるため
たとえ日当たりが悪そうな土地だとしても
設計次第で明るく開放的な家をつくることも出来れば
たとえ形が悪い土地だとしても
土地に合わせて設計さえ出来れば
とっても住みやすい家をつくることも出来るということです。


つまり、建築会社の視点としては
家の良し悪しは土地の良し悪しに左右されないので
土地の選択肢を無闇に狭める必要はないということです
なので、土地を選ぶ時は
必ず建築屋さんに土地を見てもらい
土地の良し悪しをアドバイスしてもらってください
これが予算に支障を生じさせない最良の方法です。


レ予期せぬ費用が発生するリスクがある!?


続いて起こりがちなことが
『そんなの聞いてなかったよ・・・』的な
予期せぬ出来事が発生してしまうことです。


例えば、土地の値段が安かったとしても
境界が不明解な場合
境界確定をしないといけないのですが
契約上その費用負担を
あなたがしなければいけないとしたら
予期せぬ出費に頭を悩ませることになるかもしれません。


なるいは、水道が引き込まれておらず
その工事費用が別で必要だと分かっていたとしても
前の道路にも水道がなかった場合
途方もない費用が発生してしまい
予期せぬ出費に頭を悩ませることになるかもしれません。


あるいは、土地が低いため土地を高くしたいと思っていても
現状の土地の高さより30cmを超えて土を盛ろうとしたら
開発許可申請が必要になるし
それを超えてもっと高くしようとすれば
土がはみ出さないようにするために
擁壁をたくさんつくらざるを得なくなりさらなる出費を生むし
それに加えて盛り土費用まで発生するので
ウン百万単位の費用が発生することになってしまうかもしれません。


なので、そんな事態を招かないためにも
先に建築会社を決定しておくことをオススメしています
理由は、任せてくれるかどうかわからない状態では
建築会社もこういった土地に関しての
細かい調査をしてくれる専門業者さんに
仕事(調査)を依頼しにくいからです。


建築を任せてくれることが決定していれば
きっと具体的なプランに入る前に綿密に土地について調査し
その費用も考慮した上で建築予算を導き出してくれるでしょうし
その予算に合わせた聞き取りプラン提案をしてくれるはずです。


とにかく、家づくりで大事な予算で失敗しないためにも
土地と建物を分離して考えないこと
そして、建築会社に土地を見てもらっていない状態で
土地を決定しないようにしていただけたらと思います。

今回はここまで!!
次回は建築屋の土地を見る視点について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!

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