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2022年05月19日

統計で見る家づくりの実態

「フラット35」を提供する住宅金融支援機構の
投資家向けの資料から抽出したデータによると
2000年度から2020年度のフラット35の
利用者である122万人を分析したところ


1:借入年齢の上昇
2:借入額の増加
3:融資期限の長期化


この3つの要素が重なったことによって
ローンを完済出来る年齢が
大きく上昇しているとのことです。


つまり、以前に比べると
老後に返済リスクを先送りする傾向がある
ということなのですが


このデータの結論としては
2020年にフラット35を利用した方が
ローンを完済する平均年齢は
73歳だということです。


言い換えるならば
どんな状況であろうと
73歳まで働き続けることを前提として
家づくりをしている方が
数多くいるということですね。


こんにちは!!
スマイルホーム菅野です。


さて今回は
日経新聞に出ていたこの記事について
もう少し掘り下げて
お伝えしていきたいと思います。


レ借入時の年齢の上昇


借入時の年齢は2000年前半の時点では
37~38歳が平均だったようなのですが
その後、結婚年齢の上昇などに伴って
家を取得する年齢が引き上げられたため
2013年度以降は40歳あたりを
ずっと推移しているとのことです。


まー、ここに関しては
別段、驚くこともない感じですよね
しかし、次の借入額に関しては
この20年間でずいぶんと違ってきているようです。


レ借入額の激増


データによると
総融資額を融資件数で割った平均融資額は
この20年間で
なんと1200万円も増えているとのことでした。
(2003年度→1900万円)
(2020年度→3100万円)


理由としては
金利負担が驚異的に軽いため
頭金の比率を減らし
逆にローンを増やす傾向にあることと
資材価格の高騰や増税などの影響によって
住宅価格が上昇を続けていること
が挙げられるようですが
今の住宅価格の動向を見る限りでは
この借入額については
今後ますます増えていきそうな気がします・・・


レ融資期間の長期化


そして、借り入れが増えれば
当然、返済期間も長くなるのですが
データによると
2000年度にローンを組んだ方と
2020年度にローンを組んだ方とでは
完済時の年齢が5歳も違ってきているとのことです


(2000年度にローンを組んだ人の
完済時の平均年齢が68歳に対し
2020年度にローンを組んだ人の
完済時の平均年齢は73歳らしいです)


レ60歳時点のローン残額


また、60歳時点のローンの残額も
借入額同様に爆上げしています
なんせ2003年度にローンを組んだ方の
平均残額700万円に対し
2020年度にローンを組んだ方の
平均残額は1300万円と
2倍近い金額になっていますからね。


まー、今は人生100年時代と言われるぐらい
日本人の寿命はどんどん延びていっているので
60歳以降も15年~20年働くと考えれば
問題ないといえば、そうかもしれないんですけどね。


とはいえ、ずっと健康で働くことが出来る
保証なんてどこにもないので
もしもの時には備えておかないといけませんけどね
なんせこれからは
退職金だってあてにならないかもしれませんしね。


レリタイア後の暮らしと家づくりのバランス


30代中盤までに家づくりをすれば
最長の35年でローンを組んだとしても
繰上げ返済をせずとも70歳までには完済出来るので
借入額さえ間違えなければ大きな問題はないと思います。


しかし、その年齢を超えて家を建てるとなると
かなり慎重に予算や返済期間を設定すべきです。


というのも
フラット35を利用している45~50歳の9割が
80歳近くまで返済することを前提として
住宅ローンを借りているのですが
これは住宅購入の選択肢は増えるものの
かなり老後の返済リスクが高まってしまうからです。


若い時に貧乏になるのと
歳をとってから貧乏になるのとでは
状況が天と地ほど違いますからね・・・


事実、現在でも定年後も
ローン返済に追われていることを理由として
パートやアルバイトを始めて
ギリギリでやりくりしている
高齢者が増加していると言われています。


なので、30代中盤を過ぎてから家を建てるなら
老後の暮らしも並行して考えた上で
予算設定を行っていただければと思います
そして、その予算の範囲内で
実現可能な家づくりをしていただければと思います。


今回はここまで!!
次回は、家の予算をシビアに考えるべき理由について
お伝えしていきたいと思います。


ここまでご拝読いただきましてありがとうございます。
次回をお楽しみに!!

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